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論文

Development of a stochastic biokinetic method and its application to internal dose estimation for insoluble cesium-bearing particles

真辺 健太郎; 松本 雅紀*

Journal of Nuclear Science and Technology, 56(1), p.78 - 86, 2019/01

 被引用回数:7 パーセンタイル:61.94(Nuclear Science & Technology)

不溶性放射性セシウム粒子が体内に取り込まれると、粒子として体内を移行すると予想される。この場合、溶解性粒子のように無数の放射性核種の挙動を平均的に表現して核種の壊変数を評価する手法を適用することができない。そこで、粒子が体内を確率論的に移行する挙動を模擬する手法を開発し、不溶性粒子の特性を考慮した体内動態モデルを構築した。これにより、セシウム粒子1個の確率論的な体内挙動を考慮して、各組織・臓器における壊変数を評価し、それに基づき内部被ばく線量を評価することが可能となった。この手順を多数回繰り返し、不溶性放射性セシウム粒子の吸入摂取に対する預託等価線量及び預託実効線量の確率密度関数を評価し、その99パーセンタイル値、平均値等を通常のセシウムモデルに基づく評価値と比較した。その結果、摂取粒子数が1個で線量値がごく低い場合は、預託実効線量の99パーセンタイル値は従来モデルによる評価値の約70倍程度となったが、粒子の不溶性に起因する線量の不確かさは預託実効線量が1mSv程度の被ばくレベルでは無視できる程度に小さいことが分かった。

口頭

最新のモデル・データを用いた内部被ばく線量評価プログラムの開発

真辺 健太郎; 高橋 史明; 佐藤 薫

no journal, , 

原子力機構では、国際放射線防護委員会(ICRP)2007年勧告に対応した内部被ばく線量評価を実施可能とするため、最新の線量評価用のモデルやデータを実装した計算プログラムの開発を進めている。現在、2007年勧告に対応したモデルやデータとして、核崩壊データ、成人の男女別比吸収割合(SAF)データ、並びに放射線加重係数及び組織加重係数が公開されている。本プログラムは、これらをすべて実装しており、成人の男女別放射線加重S係数(以下、S係数と呼ぶ。)の算出が可能となっている。本プログラムを用いて、2007年勧告及び1990年勧告に対応した成人男性に対する$$^{131}$$Iによる甲状腺の自己吸収S係数を試算したところ、それぞれ1.3$$times$$10$$^{-12}$$ Sv/decay、及び1.6$$times$$10$$^{-12}$$ Sv/decayとなり、約18%減少することが明らかになった。これは、新しいSAFでは、自己吸収の場合、組織に含まれる血液の質量を考慮した補正が行われたためである。本発表では、線量評価プログラムの開発状況や、試算結果及び考察について報告する。

口頭

Modeling of internal dose from an insoluble cesium

真辺 健太郎; 松本 雅紀*

no journal, , 

不溶性の放射性セシウム粒子が体内に取り込まれると、可溶性セシウムのように放射性核種が血液や組織液に溶解することなく、粒子のまま体内を移行すると予想される。したがって、このような粒子を取り込んだ際の組織・臓器における壊変数は、無数の放射性核種の平均的な体内挙動を評価する通常の手法を適用することができない。そこで、粒子状物質が体内を確率的に移行する様子をシミュレーションする手法を開発するとともに、不溶性粒子の特性を考慮した体内動態モデルを構築した。本手法及びモデルは、粒子1個の確率論的な体内挙動に基づく組織・臓器における壊変数を評価できる。さらに、壊変数と対応するS値を組み合わせることにより、臓器吸収線量も評価できる。本研究では、この手順を多数回繰り返すことにより臓器吸収線量の確率密度関数を評価し、その99パーセンタイル値、平均値等を通常のセシウムモデルに基づく線量と比較した。本発表では、モデル開発のアプローチを紹介するとともに、粒子の不溶性を考慮した時の線量と通常のモデルに基づく線量との違いを考察する。

口頭

Internal dose estimation considering the characteristics of insoluble caesium-bearing particles

真辺 健太郎; 松本 雅紀*

no journal, , 

不溶性放射性セシウム粒子を摂取した場合、血液や組織液に溶解することなく、粒子のままの状態で確率論的な体内挙動を示すと予想される。通常の放射性エアロゾルの摂取については決定論的な線量評価手法が適用されるが、不溶性粒子には同手法が適用できない。そこで我々は、粒子の確率論的体内動態を模擬し、線量の確率密度分布を評価する手法を開発した。本発表では、代表的なサイズ(粒径: 2$$mu$$m)の不溶性粒子に対する線量の確率密度分布の評価結果を報告するとともに、線量の確率密度分布に影響を与えるパラメータや今後の課題について解説する。

口頭

ICRP2007年勧告に基づく内部被ばく線量評価コードの開発,2; 実効線量係数計算機能の開発

真辺 健太郎; 佐藤 薫; 高橋 史明

no journal, , 

実効線量係数とは放射性核種1Bq摂取当りの預託実効線量であり、内部被ばくの線量評価や防護基準値の設定における基礎的な値である。本研究では、内部被ばく線量評価コードの開発の中で、国際放射線防護委員会(ICRP)が2007年勧告に従い整備した最新の線量評価用のモデル及びデータを用いる実効線量係数計算機能を開発した。実効線量係数の計算手順の概要はICRP刊行物にまとめられているものの、体内放射能計算における常微分方程式の解法や、SAFデータの内挿方法等、具体的な計算手法は明記されていない。そこで、種々の手法を用いて実効線量係数を評価し、ICRPのデータベースに収録された実効線量係数をよく再現する手法を選択した。当日の発表では、本機能に基づく計算結果とデータベース収録値の比較結果や、選択した手法の妥当性について報告する。

口頭

不溶性粒子の吸入による内部被ばく線量の評価

真辺 健太郎; 松本 雅紀*

no journal, , 

不溶性放射性粒子が体内に取り込まれると、粒子内部に含まれている放射性核種は血液や組織液に溶解することなく粒子のまま体内を移行し、その動きは確率論的なものと予想される。一方、一般的な内部被ばく線量評価法としては、無数の放射性核種の平均的な体内挙動を解析する決定論的手法が適用されている。この通常の評価手法では、確率論的な粒子の動きに依存する内部被ばく線量やその不確かさを評価することができない。そこで、発表者らは、不溶性粒子の確率論的な体内挙動を模擬して内部被ばく線量を評価する手法を開発し、不溶性放射性粒子を摂取した時の内部被ばく線量の確率密度分布を評価可能とした。本発表では、典型的な不溶性放射性セシウム含有粒子の吸入摂取に本手法を適用した時の線量分布やその解釈、ならびに通常の手法による線量との違いについて考察する。

口頭

放射性セシウムの慢性摂取による内部被ばく線量評価に対する体内動態モデル更新の影響

真辺 健太郎; 佐藤 薫; 高橋 史明

no journal, , 

放射性核種を継続的に摂取し続ける慢性摂取では、摂取開始から一定時間が経過した後で体内の放射能が平衡状態になるという特徴がある。本研究では、$$^{137}$$Csの可溶性エアロゾルの慢性摂取について、国際放射線防護委員会(ICRP)による体内動態モデルの更新が内部被ばく線量評価に及ぼす影響を調べた。新旧2種類の動態モデルを用いて体内放射能の推移及び年実効線量率を計算した結果、体内放射能が平衡状態となる3年経過後において、体内放射能は呼吸気道における動態モデルの更新により13%増加し、線量率はセシウムの全身移行モデルの更新により41%増加することが明らかになった。

口頭

不溶性セシウム粒子の吸入による内部被ばく線量の粒径依存性

真辺 健太郎; 松本 雅紀*

no journal, , 

高い比放射能の放射性セシウムを含む不溶性粒子を体内に取り込んだ場合、粒子に含まれた放射能が血液や組織液に溶解することなく、粒子状のまま体内を移行する。この場合の粒子の体内移行挙動は、確率論的なものとなることが予想される。このような不溶性粒子の取込みに対する内部被ばく線量を評価するため、これまでに、確率論的体内動態解析法を開発するとともに2$$mu$$mの粒径を持つ典型的な不溶性粒子について、被ばく線量の確率分布を評価した。本研究では、粒子1個あたりに含まれる放射能や、粒子を吸入した時の沈着確率が粒径により異なることを考慮した線量の確率分布の評価を進めた。粒径の増大により1個あたりの放射能が増加する効果と、線量への寄与が大きい肺胞への沈着確率が減少する効果が拮抗することにより、被ばく線量分布の99パーセンタイル値及び算術平均値は、粒径がそれぞれ3.0$$mu$$m及び3.5$$mu$$mの時に極大値を示すことを明らかにした。

口頭

開発した内部被ばく線量評価コードの全体概要

真辺 健太郎; 佐藤 薫; 高橋 史明

no journal, , 

原子力機構では、原子力規制庁からの委託事業として、平成29年度から令和2年度までの4ヶ年計画で、国際放射線防護委員会2007年勧告に準拠した内部被ばく線量評価コードを開発した。このコードは、単位摂取放射能当たりの預託実効線量である線量係数を計算する機能と、モニタリング結果に基づき放射性核種の摂取量を推定する機能を有しており、これらを統合するグラフィカルユーザインタフェースで操作することができる。令和3年度からは、今後公開される新しいモデルやデータを本コードに実装する高度化や、コードの公開体制の構築、利用・普及促進に関する活動に関する事業を開始した。本ポスター発表では、開発したコードの特徴とともに、今後の展開について報告する。

口頭

CsMPの吸入による内部被ばく線量の評価

真辺 健太郎; 松本 雅紀*

no journal, , 

放射性セシウムを含む不溶性粒子、CsMPを体内に取り込んだ場合、CsMPに含まれた放射能が血液や組織液に溶解することなく、粒子状のまま体内を移行する。このとき、CsMPの体内移行挙動は確率論的なものとなることから、CsMPによる内部被ばく線量は移行挙動に依存するとともに不確かさを持つことが予想される。そこで、CsMPのような不溶性微粒子の確率論的な挙動を模擬した線量評価法を開発し、2$$mu$$mの粒径を持つ典型的なCsMPの吸入による内部被ばく実効線量の確率分布を評価した。その結果、1個のCsMPを吸入した時の実効線量分布の99パーセンタイル値と算術平均値の比は19となり、非常に大きな不確かさを持つことを明らかにした。ただし、同時に吸入する個数が増加するとともに不確かさは減少し、10$$^{3}$$個同時吸入で実効線量の算術平均値は0.12mSv、同比は1.6と十分小さいことを明らかにした。

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